中国四千年:四川省紀行
左から四姑娘山(四女)6250m、三姑娘山(三女)5664m、二姑娘山(次女)5279m、大姑娘山(長女)5038m |
旅の初めに・・・ 2018年4月、中国の四川省の旅を計画する。中国の観光都市は今回で11か所目である。2009年には雲南省、同じく2009年にチベットをじっくり時間をかけて旅をしたが、9年ぶりに近代化した中国を巡ることになる。 |
☆MAP
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☆四川省
四川省(省都は成都)とは ・四川省の面積は48.5万㌔平方メートル (参考:日本の面積38万㌔平方メートル) ・天険の要害に守られた急峻な山岳地帯に位置する。人口8,500万人。 ・四川盆地が広がり内陸部にもかかわらず温暖で肥沃な米作地である。 ・海には面していないが中国最大級の湖瀘沽湖を擁し、水産物、特に蝦の一大産地でもある。 ・チベット族、イ族、羌(きょう)族など少数民族が多い。 ・ジャイアントパンダの生息地として知られる。 ・ミニヤコンカ(7,556m)がある。 ・四川省を代表する料理『麻婆豆腐』がある。 (赤〇印は、過去に観光済の都市) |
☆五つの世界遺産をめぐる
世界遺産
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楽山大仏 | 蛾眉山風景区 |
臥龍パンダ基地 | 黄龍 | 都江堰 |
☆ 成都市
・人口 767万人、特産品としては、養蚕、絹と紙が存在 ・安禄山の攻撃に、玄宗たちは成都へと避難を余儀なくされる。避難の途中 で兵士たちにより楊国忠が殺害され、また楊貴妃も玄宗により殺されることとなった。 ・成都は歴史的遺産が豊富。 ・成都は北京、上海、広州と共に中国の四大都市。 |
成都の基本情報 「魏・呉・蜀」の三国志の時代から蜀の都として知られ、四川省の省都として、中国西南の政治、経済、文化の中心地となっている。漢方薬材の集散地であり、「天府の国」といわれる豊かな風土に育まれ、スパイスたっぷりの四川料理が人々の元気の素。 市街地には、かつての城壁跡を利用した環状道路や放射状の幹線道路が整備されており、市内の移動は分かりやすい。いくつかの繁華街の中でも、ホテルやデパートが集中する総府街や、春熙路、提督街付近などは特に賑やかで、劉備玄徳と諸葛孔明ゆかりの武侯祠や、詩人・杜甫が詩を作りながら暮らした杜甫草堂など、みどころが市内と郊外に多数点在している。また、中国で最も茶館の多い街でもある。 |
☆ホテル
成都の人口は767万人、大都会 | 最初のホテル、天までとどきそう |
☆ホテルの朝食
ホテルは「飯店」という表示 | 何処に行っても清潔で綺麗なホテル |
朝食はビュッフエスタイル | お楽しみの各種お粥コーナー |
和洋中華が揃う | お粥と野菜中心の朝食でヘルシー |
☆ツアーバス
今回のバスは中型バス、快適 | ツアー会社からのプレゼントは絵葉書とパンダ |
☆ 中国成都の西部大開発
「西電東送」 改革開放による急速な経済発展により、東部沿岸地域で著しく電力需要が増え、その結果、東部沿岸地域では慢性的な電力供給不足に陥った。 世界一の規模である、三峡ダムを中心に水力発電で東側の北京、上海等の大都市へ電力を送ることに成功した。 |
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南水北調」 中国南方地域の水を北方地域に送り慢性的な水不足を解消する構想(プロジェクト)の事。 三峡ダム工事を超える。 |
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「西気東輸」 中国の主要ガス田は中国西部に集中し、需要地は中国東部沿岸地域に集中している。 そこで、新疆ウイグル自治区のタリム油田などで採掘された天然ガスを、タリム盆地から東部沿岸地域までパイプラインを建設して上海などの大都市に採掘したガスを送る事が決定された。 |
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「青蔵鉄道」 青海省西寧とチベット自治区首府ラサ(拉薩)を結ぶ高原鉄道。総延長1,956km。 建設の目的については、中国によるチベット支配の徹底と民族融合狙いとの報道があった。 |
☆長江
長江(ちょうこう)は、チベット高原を水源地域とし中国大陸を流れ東シナ海へと注ぐ川である。 全長は6300kmで、中華人民共和国およびアジアで最長、世界でも第3位。 中国国外では、最下流部の異称である「揚子江」(ようすこう)の名で良く知られる。 |
☆岷江
岷江(みんこう)は、中華人民共和国を流れる川の一つで、長江の左岸の支流。 四川省中部の代表的な川である。長さは735kmで、岷江水系の運ぶ水量は長江の支流でも最大。 |
☆楽山
・人口85万人、成都から120km。 ・長江(チベット高原を水源地域とし中国大陸の華中地域を流れ東シナ海へと注ぐ川である。全長は6300kmで、中華人民共和国およびアジアで最長、世界でも第3位)水系。 ・周代 - 成王(周朝の第2代の王)により峨眉山が道教の聖地として栄える。 ・後漢時代 - インドから仏教が伝来し、峨眉山が仏教の聖地となる。 ・明代から清代にかけてキリスト教(カトリック)、イスラム教が峨眉山に持ち込まれる。 ・シリコンと太陽電池、セメント、クリーンエネルギー、農産物加工が盛ん。 |
☆楽山大仏(世界遺産)
・楽山大仏(らくさんだいぶつ)は、中国・四川省楽山市にある、弥勒菩薩を象(かたど)って彫られ た巨大な磨崖仏(石仏)であり、石窟寺院の一種である。 ・楽山大仏は峨眉山地域内の長江の支流、岷江(みんこう)、大渡河、青衣江が合流する地点にある。 ・近代以前に造られたものでは世界最大・最長の仏像であり、石像である。顔は100畳分、岩山を掘り、90年かけて造られた。高さは71メートル。東大寺の大仏の5倍にも及ぶ。当時、多くの大仏が国家によって造られたのに対して、楽山大仏は民衆の力で作られた。 ・楽山周辺では塩が大量に取れ、年間の生産高は現在の価格に換算すると1千億円以上でその成功を仏様に感謝したいという気運が高まったことと、当時頻繁に起こっていた塩を運ぶ大動脈である岷江の水害を大仏の力で治めてもらおうという願いから、僧の海通が民衆の布施の下に寺院・凌雲寺に隣接する崖に石像を彫り始めた。 |
遊覧船で行き至近距離で眺める |
船着き場 | 多数の船が待機 | イザ、大仏見学 |
高さ71m、大迫力 |
大仏の左から登る人 | 大仏の右側からも登る |
顔の広さは100畳分 | 爪の広さは、4人で麻雀をできる広さ |
全方には楽山市街が見られる。巨大な大仏に身がすくみそうだ |
☆峨眉山 (がびさん)(世界遺産)
・道教や中国の仏教で言うところの聖地。26の寺院を有している。 ・楽山大仏と共に「峨眉山と楽山大仏」としてユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録された。 ・「二つの山が向かい合い、形は美しい眉のよう」というところから名前がついた ・一番高い峰が万仏頂(標高3,098メートル)で、頂まで32の名刹(名高い寺)が続いている。後漢時代から仏教施設の建設が始まり、南宋時代に最盛期を迎えた。 ・現代最大の寺院は、登山口にあたる報国寺で、明代1615年(万暦43年)に明光道人が創建したとされている。 |
☆報国寺
・峨眉山の麓で山に登る巡礼者を迎える最初の霊場・巡礼地。 山内の一大寺院で、山門には清の康煕皇帝の「報国寺」額がかかっている。 16世紀に建立の臨済派の禅寺で、四つある殿堂のうち、最も大きい七仏殿の紫銅華厳塔は中国の重要文化財に指定された価値あるもの。4700体の仏像と華厳経全文が銅板に鋳出されている。 1573年に創建され、1703年に現在の場所に移されたお寺で、峨眉山の麓にあり、交通が便利な事もあるので仏教信者の姿がよく見られる場所、中には仏教の普賢菩薩、儒教の楚狂接與、道教の広成子が祭られている。 |
臨済派の禅寺 | 世界遺産のマーク | 峨眉山の表示 |
峨眉山の麓にある報国寺 | 寺院らしい立像 | 仏教信者の姿 |
☆ランチ
昼も夜も美味い中華料理 | 中国のビールは「雪花」 | トーフのスープ |
ネギと肉 | 椎茸料理 | 麻婆料理 |
ピーマンと肉 | 白菜 | 魚のあんかけ風 |
☆景観
ヤカンが浮いている? | パンダが焼肉? | 中国は昆布の生産が世界一 |
☆トイレ
青空トイレは罰金200元の表示 | 観光地のトイレは1元(20円程度) | 男子トイレには中国の美女の絵が、緊張 |
☆見えたッ、四姑娘山
四姑娘山が峠から見えてきた | 四姑娘山の大看板 |
峠の茶店で珍味を焼くチベット族のお姉さん | 左側はヤクの肉 |
ヤクの乾燥肉、抜群に旨い | サクランボ |
駐車場の車、サイドミラーには可愛い顔が | ガソリン注入口にも |
☆日隆
ハイキングや四姑娘山(スークーニャン山)トレッキング/登山の基地なのでホテルが多く建ち並んでいる。 |
日隆は標高3160mに位置 |
☆四姑娘山(スーグーニャンシャン)
南北35キロにわたり四つの峰大姑娘山(長女)5025m、二姑娘山(次女)5276m、三姑娘山(三女)5664m、・主峰の四姑娘山(四女)6250m)が連なる山々の総称。頂は一年中雪に覆われ、頭に白い紗を巻いた容姿の美しい四人の姉妹を彷彿とさせる眺めである。 |
双橋溝(そうきょうこう、3100m~3800m)、長坪溝(ちょうへいこう、3100m~3600m)、海子溝(かいしこう、3100m~3500m)の3つの渓谷と四姑娘山の「三溝一山」を中心に、雪山、谷、動植物、チベット風俗の「四絶」を堪能できる。 2000年に国家4A級景勝地に、2005年に世界ジオパークに、2006年にジャイアントパンダの生息地とともに世界遺産に認定された。 多種多様な動植物の生息地。特に高山植物の豊富さは有名で、幻のブルーポピー(青いケシ)の咲く場所として憧れの地となっている。標高2500m以上は豊かな緑が鬱蒼としげる原始林が広がり、雲南杉、雲南紅豆杉などの貴重な固有種が群生している。 |
標高3700mからは草原が緑の絨毯のように広がり、夏ごろには高山植物が咲き乱れ、美しい雪山を背景にした草原は、まさに「天空のお花畑」。草原は天然の放牧地となっている他、天麻、貝母、冬虫夏草などの高価な生薬も取れる。 また、四姑娘山周辺はジャイアントパンダ、レッサーパンダ、キンシコウなど絶滅危惧種の生息地としても知られ、日本にも有名な「臥龍ジャイアントパンダ自然保護区」は、その東麓にある。渓谷地帯は特産品のくるみ、りんご、梨、山椒などを産出し、豊かで美しい自然とともに中国の秘宝とも言える場所である。 四姑娘山は「中国のアルプス」とも呼ばれ、地元では霊山として敬われている。 |
☆双橋溝 (そうきょうこう)
双橋溝は標高3840m、全長34.8キロ、だいたい専用の環境汚染配慮型のバスと徒歩で観光。 川と枯れ木、山々のコントラストが美しい場所。柳と雲南杉で作られた二本の橋から名付けられた。 日月宝鏡山、五色山、狩り人峰、氷河など54ヶ所のスポットが存分に楽しめる。 |
双橋溝入口 | 派手ツ! | 環境汚染配慮型のバスに乗り換え |
全長34.8キロ、54か所のポイントがある | 抜群の景観が広がる |
ヤクが草を食んでいる | 前夜の雪で雪だるま | 標高3840mにはチベット仏教の仏閣 |
360度が雪山 | 池があちこちに |
☆巴朗山(ばろうさん)
「巴朗山峠」は標高4523mと富士山より約750m高い地点になる。 また日隆の中心街 (標高3200m)からも1500m位登って来た所にある。 |
ブルーポピーが見られる地点 |
四姑娘山がこの地点から見られる |
☆茂県
茂県は岷江(長江の左岸の支流)の上流にあり、チベット高原から成都平原に至る過渡地帯で、高山と峡谷が県の大半を占める。県内にはジャイアントパンダやレッサーパンダ、金絲猴などの希少生物が住む。 人口は1999年で10.1万人と少なく、中国でも羌族(きょう:チャン族)人口が最も集中している県で、総人口に占める羌族の割合は88%を超える。 |
巨人の像が歓迎 | チャン族が多く住む茂県 |
中国の観光地の多くは、未だ大便トイレにドアはない | 小便は連れだって、連れション |
帰国後のニュースを見ると、中国の「今日頭条」でトイレ革命とあった。 |
☆臥龍
標高1800m。人口87万人。 |
☆臥龍パンダ基地(世界遺産)
臥隆パンダ自然保護区は、高山地帯の生態系及びパンダなど希少価値稀小動植物(キンシコウ、ハンカチノキなど)を保護する、国家クラスの総合自然保護地区。総面積20万ha、成都市から約130㎞、観光バスで約3時間半かかる。 |
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パンダ保護区は1963年に設立され、1980年ユネスコの「人類と生物圏保護ネット」に指定され、2006年には「パンダが生息する地域」として世界遺産に指定された。 現在基地内に62頭、自然保護区内に約120頭の野生のパンダが生息している。パンダ小屋、パンダ幼稚園、パンダ病院などがあり、通常の見学以外に、別途料金でパンダを抱っこして写真撮影や、入場してパンダと一緒に遊んだりできる。 |
四川地震で新しく建設されたパンダ博物館、120頭 | 桜が満開 |
各所にパンダが好きな竹が | 橋の欄干にもパンダの絵が |
赤ちゃんパンダは一緒の部屋 | 繁殖期間は年に3日間のみ、孤独です | 大人のパンダは個室 |
☆ランチ
街のレストランへ | ワインは無いので本日はお酒 |
梅酒にしてみました | 何度食べても飽きない中華料理 |
☆チャン族 牟托寨
牟托寨というチベット族の村。 四川大地震(2008年、犠牲者9万人)で崩壊したあと、国の肝いりで再建した村。 |
チャン族はおもに農業に従事し、牧畜業も兼ねる。特に井戸掘りと石造建築物の構造技術に長じる。宗教生活におけるタブーも存在する。たとえば子供が生まれると、鬼を連れてくる恐れがあるので、面識のない人が部屋に入ることをもっとも忌む。そのために入口に赤い旗をかけて見知らぬ人の立ち入りを禁止する。 |
チャン族の婚姻には厳格な階級の制限があり、家柄の釣り合いを求め、いわゆる「貧しい者は貧しい嫁をさがし、富んだ者は富んだ嫁をさがす」のである。 チャン族には「夫に先立たれた妻は夫の兄弟の妻になる」が普遍的に存在する。 |
中華人民共和国の少数民族のひとつ。人口は約30.6万人(2000年)。中国による支配後、統一して羌(チャン)族と称するようになった。 現代のチャン族も多くの人が漢語かチベット語を話し、漢字やチベット文字を使用している。 |
高台に住むチャン族の集落 | つり橋を渡り、高台へ |
チャン族の収入源は山の恵み、果物やキノコ、香辛料、観光 | 2008年の地震で9万人が死亡、中国政府の補助で回復 |
牟托寨というチベット族の村 | 日本語表示 |
杏もあれば | サクランボもある |
観光のレストランやホテルも有り | 昔は敵が来るとこの塔に立てこもった | 地震後に再建した街並み |
山から採取したクルミ、甘くて美味しい | 主燃料は山からの薪 | 子供たち |
☆黄龍(世界遺産)
黄龍は何千何百の池と色とりどりの湖から成る |
黄龍は、1992年九寨溝と共に世界遺産として、2000年には国連の世界生物圏保護区として登録されている。その独特な奇妙で秀麗かつ閑寂とした、カルスト溶岩で世界でも有名。 紺碧の水が幾重にも重なった段々畑のような景観で、まるで玉や象牙のようである。 黄龍の名前の由来は黄色いカルスト溶岩で覆われている景観が、金色の龍が岷山の生い茂る木々の間を曲がって登っているように見えるため名づけられた。 黄龍が形成された経過は、緑いっぱいの山に囲まれた黄龍は、何千何百の池と色とりどりの湖から成る。何万年の歳月を経て、大量の石灰を含んだ地下水が雪解け水とともに流れ出て、黄龍で再び湧き出し、沢山の小河を形成する。 |
日本語MAP |
一気にロープウェイで分岐近くまで行く | 昔はこんな楽なものはなかった |
高低差400mに、何千何百の池と色とりどりの湖が広まる |
約4時間のウォーキング | サルオガセが無数に垂れ下がる | 途中、二つのチベット寺院 |
お坊さんも信者も、こんな高い所まで来るとは大変 | 寺院を過ぎると青い池が現れる |
3月までは雪に覆われ、4月から雪解け水で青くなるようだ |
最高地点3500m、ここから高低差400m下までこの景観が続く |
ハイシーズンならば、もっと池や湖の色が鮮やか |
地上から上まで荷物を担ぐ歩荷、100kgという | 1本の杖を荷の下にして休憩、日本と同じ |
さすが世界遺産、ルートにはゴミ1つない。テーブルを拭く雑巾まで | 掃除担当者は至る所に |
ワンちゃんもトレッキング | リスもトレッキング? |
高所なので酸素を用意する介護室 | 3100m地点のロープウェイ乗り場 | ホテルでお茶休憩 |
何千何百の池 | 色とりどりの池、高さ200mのものもある |
☆川主寺(交通の要所)
ここから九寨溝、黄龍へも近い |
「川主寺」という町は松潘県の北部、県城から17キロメートルのところに位置している。 標高の平均が2980メートル、面積が1143.15平方メートルで、総人口は6315人。高原温帯気候に属しているので乾燥していて寒く、昼夜の気温差が大きい。雨量は多く牧草がとてもよく育っているので、景色はきれい。多くの緑に覆われていて資源も豊か。川主寺町は九寨溝、黄龍、大草原や大唐松州に行くための交通の要所で、四川省を通る四つの幹線道路が延びている。 |
☆ディナー
本日は中華風、鍋料理、辛い! | 栄養満点の具沢山 | 美味しい! |
烏骨鶏が入っていた | 近くの市場で見た烏骨鶏の肉 | 烏骨鶏 |
☆松藩
チベットと中国を結ぶ重要な古城 |
松藩は、成都から335kmの岷江(長江の左岸の支流) 上流にあり、チベットと中国を結ぶ重要な古城で、城門や城壁が今も残っている。唐代には松州と呼ばれた。九寨溝や黄龍観光の宿泊に多くの観光客が利用している。チベット族、羌(チャン)族、白い帽子をかぶったイスラム教徒の回族、漢族の四民族が同居して暮らす珍しいところである。 |
松藩古城 |
九寨溝から成都に戻る途中に有る四川省松藩県。標高は九寨溝2000mから4000m近くまで登り、川主寺県標高3500mを通り松藩県2800mまで下る。成都の標高は500m。松藩県の街の中に城壁に囲まれた松藩古城がある。 |
チベット王「ソンチェン・ガンポ」と唐朝の皇女「文成公主」 |
ここは唐の時代長安(今の西安)の漢民族唐朝と少数民族のチベット族とが戦争と成ったたがチベット王「ソンチェン・ガンポ」が強いので唐朝は皇女「文成公主」をチベット王の妻に差出し和睦を図った。 当時西安から松藩まで来るのに2年間も掛かったようでチベット王は松藩まで迎えに来たのだそうだ。城門の側に二人の像が立っている。当時は三蔵法師がインドから仏教の経典を持って帰り仏教が広まった時代、文成公主は嫁ぐにあたり多くの仏教の経典や文物をチベットにもたらし、現在のチベット仏教の礎を築いたそうだ。松藩古城内には7万人の住民が生活をしている。テーマパークのような物で土産物屋や飲食店が軒を連ねている。 |
城壁 | 門 |
美男美女 |
門番 |
城内にはチベット族、チャン族、イスラムの回族 |
☆畳渓海子(じょうけいがいし)
畳渓湖 / 畳渓海子 と呼ばれる湖。以前はこの場所も渓谷であったが、2008年の四川大地震で山が崩れ、川がせき止められてできた堰止湖。ここには畳渓鎮の町があったそうだが、すべて水没してしまった。 |
白いヤクが観光に一役 | 1回の撮影で5元とか |
こちら黒いヤクは人気がない、黒いカラスも人気がない、やはり黒は損をする? |
各種スパイスや乾燥果物、乾燥キノコも。チベット族の商品 |
このお兄ちゃん、素朴だが好感 | 商品はあの山から採取してきたという | クルミが抜群に美味しい |
☆都江堰市(とこうえんし)
成都市北方の山岳地帯の入口にあり、岷江が流れ、世界遺産ともなった景勝地で道教の聖地でもある青城山がある。古い街。人口60万人 |
☆都江堰 (とこうえん)(世界遺産)
岷江を二つに分け、河の水量を調節。世界の水利史上潅漑事業の模範。2,200年前の知恵 |
現在は水が低い、本流 | この人口島で本流、支流に調節 | 水位が高くなるとこの支流に水が流れる |
都江堰(とこうえん)は、成都の西58kmに位置し、都江堰市に属する。成都から車で約1時間半。 紀元前256年、当時の蜀郡の太守『李氷』とその息子は、管轄している都江堰水利工事を着工させた。この工事の基盤となる支流は『魚嘴 (ユゥ・ツィ)』、『宝瓶口(パオ・ビン・コウ)』、そして『飛沙堰(フェイ・シャァ・イェン)』である。 『魚嘴』は岷江を二つに分けている。そのうち「外江」は岷江の本流で、洪水時に土砂混じりの激流がここを流れる。一方、「内江」は灌漑時に引水する。『宝瓶口』は河の水量を調節し、船の航行と灌漑に役立っている。また、「飛沙堰」は内江の過剰な水と土砂を外江に放流する役割がある。
都江堰は、2200年余りの時を経た今日でも、成都の治水、灌漑、産業用航路の機能を兼ね備えた中国古代の水利プロジェクトの賜物として役立っている。中国水利史上のみならず、世界の水利史上においても、自然を破壊することなく、自然を利用した潅漑事業の模範となっている。 |
☆陳麻婆豆腐
成都の北郊外の万福橋で陳興盛飯舖を営む陳森富の妻、劉氏が材料の乏しい中、有り合わせの材料で来客(労働者)向けに作ったのが最初とされる。陳劉氏の顏にはあばた(麻点)があったため、「陳麻婆」と呼ばれていたので、彼女が作る名物の豆腐料理も「陳麻婆豆腐」と呼ばれた。 当初の麻婆豆腐は、先に中華鍋で菜種油を熱してから、唐辛子の粉を入れて辛みと香りを出してからオプションの牛肉とトウチを入れ、豆腐と水少量を入れて混ぜ、蒸らして味を吸わせてから、最後に花椒の粉を加えたという。 ・この陳麻婆豆腐店は中華人民共和国成立後に成都市飲食公司の所有する国営企業となり、商標となってからは国の許可を得た民間の店舗も成都に存在する。 |
日本では四川省宜賓出身の料理人陳建民によって日本で受け入れられるようにアレンジされた上で、1970年代に店舗およびテレビの料理番組を通じて広められた。しかし味は違う。 |
☆天誅専門ショールーム
博物館のよう | 歴史に沿って見学 |
チベット仏教に伝わる | 天誅の飾り物 |
天珠とは 天珠は数千年前の古代からチベットに伝わる聖なるお守りの宝石。 紋様が持つ不思議な力と磁場で、魔を断ち、罪障や厄難を除き、財運を呼ぶと云われている。 チベット西蔵から各地に伝わったことから、日本では「チベット天珠」または「西蔵天珠」と呼ばれている。メノウ、玉髄、カーネリアンなどを円筒形に加工し、表面に吉祥文様を焼き付けて、紐に通して身につける。 |
☆ 《中国文化遺産》四川省 川劇「変面」
動画 アラ! 不思議? 「秘伝」として伝わる。 |
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旅を終えて・・・ 中国の自然を代表する「成都」を満喫してきた。5つの世界遺産巡りであった。黄龍の景観は素晴らしかったし、多くのパンダにも会えた。 とにかく伸展目覚ましい中国があった。10年前、20年前とは隔世の感がする。アメリカに追いつけ、追い越せという意気を感じた。否、既に・・・ 国土も広いし、人口がアメリカの4倍、アフリカの支援、そして一帯一路で全世界を網羅する勢いが中国にはあるようだ。 この先、中国は何処へ向かうのか? 5年先、10年先が注目される。 おわり |